赤い魂 第11話「娘よ、父の決意を許せ!」 

良子は本当は和彦のために腎臓を治したいと思ったのにとつぶやいた。
しかし、もう腎臓を治す必要はないかもと独り言を言い、ベッドにひれ伏せて
泣いた。
その病室に貴志が入ってきた。
貴志は良子に寿子が倒れたよと伝えた。


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良子は急いで寿子のところへ向かった。
院長室に入ると、寿子と史朗がいた。
良子は寿子が倒れたと聞いてびっくりしたと言った。
史朗は誰に聞いたのかと聞くと、良子は貴志だと言った。
史朗は他に何か言っていたかと聞くと、良子は貴志が私をじろじろみるの、
気味が悪くてと言った。
良子は心配かけてごめんと寿子に謝り、そして半月も経てば手術で
元気になれると笑顔で言った。
史朗と寿子は暗い表情をした。
そして良子も二人に隠れて心底腎臓を治したいと考えているわけでは
なく、表情を暗くした。


恵明会病院内の廊下で、良子は明子に会った。
明子は良子に寿子が倒れたと聞いたというと、良子は何でもないのと
いって明子から顔をそらせた。
明子は和彦とのことは何でもないと言ったが、良子は明子の話に全く
聞く耳を持たなかった。


良子と寿子は自宅に戻ってきた。
丁度電話がかかってきた。
良子が出ると無言電話で切れてしまった。
電話の相手は和彦だった。


院長室に交通事故で運ばれた大江コウ一の父親(織本順吉)がやってきた。
大江は自分の息子の処置は非の打ちどころのないものでしたといい、
史朗は一瞬とまどった。
大江は医者だった。
大江はもしあの子が死んだら臓器を使ってくれと言った。
あの子は医学部に入ったが、以前に二人でよく話し合い、臓器の提供に
合意する結論に達したと言った。
史朗はありがとうと言った。
大江は血液検査の結果を史朗に手渡した。
史朗は血縁検査表を良子のものと照らし合わせてみると
ぴったりと一致していた。
史朗は喜び、移植できると言った。


和彦が病院にやってきて、明子に良子の状態はどう?手術の日は
決まったか?と聞くが、明子はまだと言った。
良子の心配ばかりする和彦をみて明子はやっぱりまだ良子のことが
好きなんでしょと言った。
和彦は明子が良子は元気というと、安心してありがとうといい、
病院を立ち去ろうとした。

帰り際、和彦を史朗が呼び止めた。
史朗は和彦に会うことだけを頼りに良子は生きていると和彦に言った。
和彦は史朗に良子の手術の日取り決まったんですかと聞くと、史朗は首を
横に振り、貴志が提供してくれると言ったのではないか?と聞くと、やはり
史朗は首を横に振った。
和彦は畜生、貴志は俺と良子が絶交すれば腎臓を提供すると約束したのにと言った。
史朗は驚いた。
史朗は和彦になぜあの人はそんなことをと言った。
和彦は昔富岡家に厄介になっていた、貴志が威張り散らしていて兄貴は我慢
していたが、我慢ができなくて貴志を殴って家を飛び出したと言った。
そして今では兄貴の俊之も恨まれていると言った。
和彦は良子に会っているのを知って、貴志は良子に富岡家の財産をもらうことに
なったら、和彦が甘い汁を吸うことになると思い込んでいると言った。
でも今は良子に会えない、すまないと和彦が言うと、史朗はありがとうと言った。


明子は院長室にきて、交通事故者の血液が良子に適合したと伝えてきた。
史朗は血液検査室へ行き、確認を取ると適合者は良子のほかに戸田京子という
人がいることが分かった。
戸田京子は週二回の透析を受けている、進行が良子より早い、良子の適合率は
85パーセントだが、戸田京子は80パーセントだった。
史朗は戸田京子に移植しようと言った。
明子は良子に移植した方が有利なのにといったが、史朗は戸田京子にはこの機会を
逃すともうないかもしれない、しかし良子には他に提供者がいると言った。
史朗は貴志も人間だ、話せばわかると自分に言い聞かせた。


勇作の元に俊之が来て、法医学の人に頼んでいた検査の結果が出たと知らせてきた。
勇作が確認すると、鑑定書と書かれたものには勇作と良子との間に父子関係
が存在する可能性は極めて高く、父子と認めても差し支えないと記されていた。
勇作はこれから良子に会おう、立花さんに会っていつ良子を引き渡してくれるか
話そうというが、俊之は落ち着いてください、良子は腎臓移植の前で情緒不安定、
急いではいけませんと助言した。


史朗は自宅に電話をし、良子に今夜は帰れないと伝えた。


史朗は富岡家に足を運び、門の前で貴志を待った。
貴志が車で帰ってくると、史朗は手術をお願いしたが、貴志は
すぐにそう簡単に腎臓をやれないと冷たく突き放した。
史朗は呆然とした。


貴志が勇作に帰りの挨拶をすると勇作は貴志に鑑定書を見せ、やはり良子は
私の娘だったといい、改めて、腎臓をあげてくれと頼んだ。
貴志は妹ですから、放っておけない、腎臓をあげますよと言った。
勇作は喜んだ。
貴志は唐突にダイトウ製紙のウエムラという人知っていますよねと聞いた。
今、財団法人恵明会の財務担当の理事をやっている人ですけど、僕を財団
法人恵明会の理事として推薦してくれと勇作に頼んだ。
勇作は馬鹿なことを言うな、理事なんて簡単になれるものではないと言った。
そして、勇作はお前の狙いは恵明会病院だな、何を企んでいるんだと言った。
貴志は腎臓のことをちらつかせ、勇作を脅しにかかった。

貴志は克子に俺は財団法人恵明会の理事になるんだ、そして病院を医療法人
にする、医療法人にすれば金儲けをしていいんだ、そしてもっと病院を
大きくするんだ、俺の未来が開けてきたと嬉しそうに言ったが、
克子は喜ばず浮かない表情をした。


明子が院長室に戸田京子が来ているといい、戸田京子(東啓子)が院長室に
入ってきた。
そして、戸田京子は移植してくれるのですね、ありがとうございます、
実は透析が辛くって…と嬉しそうにお礼を言った。


和彦は富岡家に足を運び、克子に貴志を呼んでくれというと、克子は
上がってくれ、いま貴志を呼んでくるからと言った。
しかし、奥から貴志が出てきて、家に上がるな、よくこの家の敷居を跨げたな
と言った。
克子をその場から退けると、貴志は和彦を家の門の外に追い出そうとした。
和彦は貴志に貴志の言う通り良子と絶交した、腎臓をあげてくれと言った。
貴志はお前に条件を与える、お前の持ち出した麻薬と麻薬組織のことを詳しく
俺に説明しろと言った。
和彦は俺はそんなこと知らない、麻薬なんて知らないと言った。
貴志は腎臓提供をちらつかせ説明することを強要した。
和彦は土下座して貴志に頼んだ。
貴志は和彦を殴ろうとすると、そこに史朗がやってきたので殴るのを止めた。

史朗は貴志に腎臓提供を約束してくれるには何をしたらいいのでしょう、何でも
しますと言った。
貴志は史朗に俺は間もなく財団法人恵明会の理事に推薦される、病院担当になれるよう
あなたに協力してほしいと言った。
史朗は病院は人の命を預かるところ、良子の命と引き換えに取引するような人を
推薦するわけにはいかないと拒否した。
和彦は貴志にお前は人間じゃないと怒りをあらわにし、殴りかかろうとしたが、
史朗は貴志の体を傷つけてしまうと腎臓提供に影響が出ることを考え和彦を止めた。
貴志はその場を去った。
一部始終を見ていた克子は泣いた。


克子は俊之を呼び出し、私の結婚は間違っていたかもしれないと嘆き悲しみ
俊之に未練の感情をあらわにしたが、俊之は克子の期待にこたえることなく
貴志には克子が必要、貴志のそばについていてほしい、もう一度だけと言って
その場から去った。


史朗が病院に戻ると、大江こう一の容体が悪化したと伝えられた。
史朗は戸田京子の投薬を開始してくれと指示した。
院長室に栗林が入ってきて、検査結果を見たら、提供者に一番合うのは
良子ではないか、今ならまだ間に合う、良子に移植してはどうかと助言した。
しかし、史朗は考えを変えず、京子の病室へいき、手術のことは心配しなくて
いいと言った。
京子は史朗の娘さんも私と同じ病気ですね、お嬢さんも院長先生から移植して
もらうと言っていた、もし病気が治ったら、お嬢さんと二人でおもてで思いっきり
飛びまわりますと涙ぐんで言った。
大江こう一がなくなり、母親(泉よし子)は泣き叫んだ。
父親(織本順吉)は史朗に会釈をした。
史朗も会釈をし、移植手術に取り掛かった。
手術は一通り終えた。
助手(野村昇史)は成功ですねと言ったが、史朗はまでこれからだから
油断は禁物だと言った。

明子がやってきてやはり先生の腎臓を良子にあげるのですね、この前は
失礼なことを言ってごめんなさいと言った。
史朗は何も言えず、そのまま黙って去った。
[ 2012/11/19] テーマ : テレビドラマ | TB(0) | CM(0)| 編集]

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