赤い魂 第21話「手術台上のわが娘」 

史朗は良子の腎臓に適合する重体患者に会うため、恵明会病院を後にした。
栗林は貴志に80パーセントの適合性のあるドナーが見つかったと話した。
自分の腎臓を切り札に揺さぶり続けていた貴志は焦った。






貴志は大里と会った。
大里は移植手術が成功すると、貴志は切り札をなくすことになる、それは困った
ことになりましたね、病院を自由にできるというからこちらの手の内を見せてきたが、
それが今更御破算じゃねぇ…とにらみをきかせた。
貴志は自分に対する殺気を感じた。
貴志は大里に手術を妨害するため、良子を連れ出してくれと頼んだ。


富岡家に寿子が来て、良子と適合する腎臓が見つかって手術できそうと言うと、
良子は喜んだ。
勇作も喜んだが、良子は笑顔がだんだん消えて表情を暗くした。
勇作はどうしたんだと良子に聞くと、良子はドナーが死ぬのを待っていることに
なるからと言った。


史朗は患者の妻と子供(吉野佳子、渡辺有希子)に、あなたのご主人が亡くなった
ときには、腎臓を提供して欲しいと頼んだ。
妻は史朗の話に聞く耳を持たず、子供と一緒に立ち去ろうとしたが、史朗はその
腎臓病の患者は私の18歳の娘ですと言った。
しかし、妻は了承せず、何も言わないで、部屋を出て行った。


和彦と明子は神頼みをしていた。
そこで明子は良子と血液が適合し、腎臓の提供は可能だといい、良子に腎臓を
あげたい、そうすれば少しだけ気持ちが楽になると言った。


ドナーの妻は部屋に入ってきて、史朗に主人の腎臓を使ってくれと言って泣いた。
史朗は感謝した。


担当医(前田昌明)が史朗にもうドナーは厳しい状況、お嬢さんを呼んだ方がいい、
と言い、史朗は好意に甘え、電話をかけて良子を呼び出すことにした。


史朗は富岡家に電話をして病院へ良子を連れてくるように寿子に伝えた。
良子は貴志に腎臓を移植することになった、一時期は貴志の腎臓が欲しいと思った
ことがあったけど、これでよかった、行ってきますと挨拶をし、貴志の部屋を出た。
貴志は大里の手下に良子が病院に出かけるときには合図を送る手はずになっていたが、
合図を送ろうかどうか迷いが生じ始めていた。
勇作に殴られそうになった時身をもって自分をかばってくれた良子の姿を
思い出していたからだった。
そして、ギリギリのところで貴志は合図を送ることを止めた。
良子と寿子は、車で富岡家を出て病院へ向かった。
大里の手下(柿沼大介)は、貴志の合図がなかったので、富岡家の前で良子を
さらうことができず、貴志に腹を立てると同時に、車で後を追いかけた。
そして、途中で良子たちを乗せた車の前に強引に出て車を止めさせ、
良子をさらおうとした。
寿子も必死に抵抗したが、そこに和彦がやってきて、大里の手下とやり合った。
寿子を置いたまま良子をなんとか車に乗せ、再び病院へ行かせることができた。

寿子は立花家につき、明子にけがの手当てを受けていた。
そこに、俊之がやってきて寿子に良子は無事に病院についたと報告した。
寿子は安心した。

俊之と和彦はひとまず帰ることにした。
和彦は俊之に良子が病院へ行くことを妨害しようとしたのが誰か分かっているんだろ
というと、俊之は車は盗難車だったというだけだった。
和彦はあいつらは雑魚だというと、俊之は証拠がないといって、和彦の言うことに
聞く耳を持たなかった。
和彦は奴らの口を割らせてやると言って出て行った。


和彦は富岡家に乗り込み、貴志を殴りつけると克子がそれを止めた。
和彦は貴志が良子の病院行きを妨害したといい、立ち去った。
克子は貴志にいま和彦が言ったことは本当なのかと聞いたが、
貴志はお前は和彦と俺とどちらを信じるんだと怒鳴り散らした。


病院に無事につき、手術を待つため病室にいた良子に医師(佐々木敏)が
これから術後の拒絶反応を避けるための薬を飲み続けてくださいと言った。
良子はまだ提供者が死んでいない、助けてあげてほしいと言ったが、医師は
何も答えず薬を勧めるばかりだった。
良子は複雑な気持ちで薬を服用した。


ドナーはひん死の状態に陥った。
医師が良子を手術台へというが、史朗はまだ提供者は死んでいないと言い、
提供者の蘇生のマッサージを手伝った。


良子は手術台へ運ばれ、移植手術を待っていた。
数時間の間、史朗はマッサージを続け、ドナーは蘇生し、意識を取り戻した。
妻は史朗に感謝した。

手術室からスタッフと一緒に良子が出てきた。
良子は史朗に患者は助かるのねと聞くと、史朗はうなずいた。
良子はよかった、本当によかったと言い、史朗は良子を抱きしめた。


富岡家に電話が入り、克子が出て良子の移植手術がダメになったと伝えられた。
勇作はがっかりし、貴志は複雑な表情を浮かべた。


立花家に良子が帰ってきた。
寿子を看護していた明子は良子に残念だったと声をかけた。
寿子は良子を慰めていたが、明子は寿子と良子に、腎臓移植手術はできる、
私が提供できる、ただ適合率が低くて院長が避けてしまったと言った。
しかし、良子は腎臓の提供を断った。明子にもしものことがあったら…、
誰にも迷惑をかけたくないと良子は言った。


和彦は良子を呼び出し、遠慮なく明子の腎臓を受け入れてくれと言った。


克子は貴志に良子に腎臓を提供してくれというが、貴志は断った。
克子は良子が死んでしまう、あなたが良子を殺すようなもの、手術を妨害すること
までして…というと、貴志はうるさいと言って克子の横面を張った。
そして、貴志は車で出かけてしまった。


克子は俊之に貴志を信じられなくなったと言った。
俊之は夫婦にはいろいろあるものだから、我慢した方がいい、あなたがいなくなると
貴志はだめになってしまうと言った。
克子は俊之の素気ない言い方にがっかりした。
克子は貴志の心配はしても私の心配をしてくれないのかと言った。
俊之はどうしようもないもどかしさを克子にぶつけた。
克子は別れますと突然言い、結婚は間違いと言った。
そして克子は今度はどこへも行くなと言ってくれと言った。
俊之は困惑したが、無言で克子を抱きしめた。


恵明会病院の院長室に明子がやってきて、史朗にまたこの病院で働かせてくれと
恥ずかしそうに言った。
史朗は良子もきっと喜ぶ、明子が辞めた責任を感じていたからと言って、
喜んだ。
明子は史朗に自分の腎臓を移植してくれというが、史朗は困惑した。
そこに栗林が入ってきて、そんな簡単にはいかないと言った。
栗林は続けて、げんに、史朗が裁判にかけられている移植患者の死亡事故は
君と同じパーセンテージだった、院長が躊躇うのも無理はないと言った。
しかし、史朗は私は自信を持って手術した、予期せぬ拒絶反応だった、患者の
特異体質が原因だったと栗林に反論した。
栗林はでは、今度も自信を持って良子に手術しますかと聞くと、史朗は無言に
なってしまった。
栗林は自分の娘の手術をためらったとしても誰もひいきだとは思わないはず
ですよと言った。
良子はこの会話をドア越しで聞いていた。


良子は透析を終えた後、院長室に出向き、明子の腎臓を貰っていいかと聞いた。
史朗は戸惑うが、良子は裁判のためにも、あの人にも自信を持って手術をした
ということを私の体で証明してくれと言った。

史朗は悩んだ。
[ 2012/12/03] テーマ : テレビドラマ | TB(0) | CM(0)| 編集]

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